2006年04月18日

業界トップの

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本日午後、「瀧定」さんが、就職内定者の研修の一環で、工場見学にいらっしゃいました。
瀧定といえば、テキスタイル業界トップシェアを誇る大企業です。

その瀧定さんが、こんな小さな町工場を研修施設に選ばれたのです。

工場見学といっても、専用の見学コースがあるわけでもないので、
会社まで来るまでの異動のバスの中で、会社紹介のビデオを流すことによって、
ある程度の理解をしていただきました。

当社の発足は、浜名湖の漁師さんが使う網、漁網です。
この漁網作りのノウハウが基本の、からみ織りが今ある当社の礎となっています。

昭和50年代には、工業用・科学用濾過布を生産し、空前の成長を遂げましたが、
バブル崩壊の波をまともにくらい、売り上げは1/3に落ち込んでしまいました。

そんなときにも、当社の基本である、からみ織りにこだわり、
複合素材のからみ織り生地の生産に成功しました。

染色法が異なる複合素材を使うことによって、後染めでありながら先染め風の織物が誕生しました。

これが大ヒット、いままでにない斬新なファッション衣料として、当社の主力商品となったのです。

1年365日、まさにフル生産しても、追い付かない日々が続きました。

しかしこれも終焉を迎える時が来てしまいました。
注文主の産元が、目いっぱい儲けたところで、いきなり店を畳んでしまったのです。

そこから、産元からの受け身の賃織生産ではなく、マーケットインに立脚した
独自の販売方法を探りはじめました。

そして生まれたのが、現在の「和紙タオル」です。

和紙をお風呂用タオルに使うなんて、誰も発想すらしないであろう。
そんな常識やぶりの挑戦から「和紙タオル」は生まれたのです。

この和紙タオルをいかにマーケティングしていくか?

大手スーパーとか、運送会社から、それこそ月産10万枚の話しもあったが
敢えてそれには乗りませんでした。

あくまでも独自販売にこだわりました。

和紙タオルのルーツは、あくまでも浜名湖の漁網です。

そこで、浜名湖のお土産品とし、浜名湖の大手観光ホテルで販売をはじめました。
また、インターネットショップ「浜名湖・和紙のタオル屋さん」を立ち上げました。

今では浜松駅のキヨスクでも販売するようになり、浜松・浜名湖の地元のお土産として身を結びつつあります。

こんな風に、転んでも只では起きない精神、そこから新しい経営戦略を生み出す企業風土が
テキスタイル業界トップである瀧定さんの新人研修の舞台になったのでしょう。


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